就労支援の種類と特徴 ~自分らしい働き方を見つけるために~

障害のある方が「働くこと」を希望する場合、さまざまな就労支援サービスが用意されています。それぞれの支援には特徴や対象となる人があり、自分に合った選択をすることが大切です。

この記事では、現在提供されている主な就労支援の種類と、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。さらに、2025年10月から新たに始まる「就労選択支援」についても取り上げます。

目次

就労移行支援(しゅうろういこうしえん)

◆対象となる人

一般企業での就職を目指している18歳以上65歳未満の障害のある方(身体・知的・精神・発達・難病など)。

◆サービスの内容

  • ビジネスマナーやパソコン操作の訓練
  • 履歴書の書き方、面接練習
  • 職場実習や企業見学
  • 求人情報の提供や職場紹介
  • 就職後の職場定着支援(最大6ヶ月)

◆利用期間

原則2年間(必要に応じて延長可)

◆特徴

就職活動の準備段階から、実際の職場定着までをトータルでサポートしてくれるサービスです。特に「初めて働く」「ブランクがある」「何から始めればいいか分からない」という方に適しています。

就労継続支援A型(しゅうろうけいぞくしえん・エーがた)

◆対象となる人

雇用契約を結んで働くことが可能な方。ただし、一般就労はまだ難しいと判断された障害のある方。

◆サービスの内容

  • A型事業所と雇用契約を結んで働く
  • 働きながらスキルを高め、体調や生活リズムを整える
  • 最終的には一般就労を目指す支援も

◆特徴

最低賃金以上の給与が支払われ、労働者として働くことができます。働く場所・業務は事業所によって異なります(軽作業、清掃、事務など)。就職準備を進めながら「働くリズム」を身につけたい方に向いています。

就労継続支援B型(しゅうろうけいぞくしえん・ビーがた)

◆対象となる人

雇用契約を結んで働くことが難しい方。障害の程度が重い方や、体調が安定しない方など。

◆サービスの内容

  • 契約を結ばず、作業に参加(自主的な活動)
  • 工賃が支払われる(最低賃金ではない)
  • 作業は軽作業が中心(内職的作業、梱包、清掃、リサイクル作業など)

◆特徴

まずは「日中活動の場」としての役割を担い、生活リズムの安定や社会との接点づくりを目指します。段階的にA型や就労移行支援へ移行する方もいます。

就労定着支援(しゅうろうていちゃくしえん)

◆対象となる人

一般企業に就職したものの、職場に定着するために継続的なサポートが必要な方。

◆サービスの内容

  • 職場との連絡・調整
  • 定期面談・相談
  • 生活面での課題への支援(例:金銭管理、通院支援)

◆期間

就職後3年間

◆特徴

「働き始めてから」の困りごとに対応する支援です。「一人で悩まないで続けていく」ための伴走者のような役割を担っています。

【2025年10月スタート予定】就労選択支援とは?

◆どんなサービス?

2025年10月から施行される新しい障害福祉サービスで、就労移行支援・A型・B型を選ぶ前に、自分に合った「働き方」や「支援の種類」をアセスメント(評価・整理)してくれる短期間の支援です。

◆対象となる人

  • 就労移行支援や継続支援A型・B型の利用を検討している人
  • 自分に合った働き方を見極めたい人

◆何をするの?

  • 模擬作業や面談を通じた「アセスメント」
  • 多職種による「ケース会議」
  • ハローワークや支援事業所への情報共有・連携

◆期間と仕組み

  • 原則1か月(必要に応じて2か月)
  • 支援内容は記録として残り、その後のサービス選びに活用される

◆特徴

「働くこと」への第一歩を、自分自身の意向・特性に合わせて見つけることができます。いきなりA型やB型に申し込むのではなく、自分の可能性を客観的に見つめ直すことができる貴重な機会です。

まとめ|自分に合った支援を選ぶために

就労選択支援の障がい者(障害者)の働き方

就労支援サービスには多様な種類があり、それぞれに対象や目的、支援の仕方が異なります。重要なのは、「自分が今、どんな状態にあるのか」「将来どんな働き方をしたいのか」を丁寧に見つめること。

困ったときは、地域の相談支援専門員や福祉サービス事業者に相談してみましょう。どんな小さな悩みでも、あなたの「働きたい」を支える道が、きっと見つかります。

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