「働きたいけれど、自分に合った働き方が分からない」
そんなときに利用できるのが、就労移行支援や就労継続支援といった福祉サービスです。
名前は似ていますが、それぞれ対象や目的が違います。
この記事では、その違いを分かりやすく説明します。
1. 就労移行支援とは?
**就労移行支援(しゅうろういこうしえん)**は、一般企業で働くことを目指す人のためのサービスです。
訓練期間は原則2年間。仕事の練習や就職活動のサポートを受けられます。
対象者
- 一般企業への就職を目指している
- 障害や病気があり、そのまま就職するのが難しい
- 18歳〜64歳
サービス内容の例
- パソコンや事務作業の練習
- 工場や販売の体験
- 面接の練習や履歴書の書き方サポート
- 生活リズムを整えるためのアドバイス
ゴール
- 一般企業への就職
- 職場に定着するための準備
2. 就労継続支援とは?
就労継続支援は、すぐに一般企業で働くのが難しい人が、長期的に働く場を確保するためのサービスです。
A型とB型の2種類があります。
(1)就労継続支援A型
A型は、雇用契約を結んで働くスタイルです。
つまり、会社員と同じように給料(最低賃金以上)が支払われます。
対象者
- 一般企業での就職がすぐには難しいが、安定して働ける
- 雇用契約に基づいて働ける
- 18歳以上
仕事内容の例
- パソコン入力、軽作業、清掃、調理補助など
- 決まった時間に出勤し、シフトに沿って働く
特徴
- 社会保険に加入できる場合がある
- 職場のサポート体制が整っている
(2)就労継続支援B型
B型は、雇用契約を結ばず、作業に応じた「工賃」が支払われるスタイルです。
体調や状況に合わせて、柔軟な働き方ができます。
対象者
- 雇用契約での勤務が難しい
- 体調の波がある、長時間働けない
- 18歳以上(場合によっては15歳以上も利用可)
仕事内容の例
- 内職作業、手工芸品の制作、農作業など
- 短時間から参加できる
特徴
- 工賃は全国平均で月数千〜1万円台(事業所によって異なる)
- 自分のペースで通える
3. 3つのサービスを比較してみよう
| 項目 | 就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 一般企業への就職 | 安定した雇用の確保 | 体調や能力に合わせた就労 |
| 契約 | なし | あり(雇用契約) | なし |
| 賃金 | なし(工賃ありの場合も) | 最低賃金以上 | 工賃(数千〜1万円台) |
| 期間 | 原則2年 | 制限なし | 制限なし |
| 対象 | 就職を目指す人 | 安定して働ける人 | 長時間が難しい人 |
4. どれを選べばいいの?
自分に合ったサービスを選ぶためには、今の体調・スキル・生活状況を考えることが大切です。
- まずはスキルをつけたい → 就労移行支援
- 雇用契約で安定して働きたい → A型
- マイペースに働きたい → B型
迷ったときは、市区町村の障害福祉課や相談支援事業所で相談できます。
「就労選択支援」(令和7年10月スタート予定)を利用して、自分に合った進路を一緒に考えてもらうのもおすすめです。
5. まとめ
- 就労移行支援:一般就職を目指す人向け、訓練中心
- A型:雇用契約あり、最低賃金以上の給料
- B型:雇用契約なし、自分のペースで働ける
働き方は人それぞれです。
無理なく続けられる道を選び、安心して働ける環境を見つけましょう。

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